キャッシング用語集
【カウンセリング】かうんせりんぐ
一般に、助言したり相談に乗ることを意味します。
個人的話し合いを主とする1回〜数回の面接などによって、問題解決に対する援助が与えられることです。
心理療法が人格の深層の問題を対象とし、精神分析的方法による長期にわたる治療を意味するのに対し、カウンセリングは人格の比較的表面層の問題を対象とします。カウンセリングの方法は、以下の2つに分けられます。
(1)指示的立場(directive counseling)=カウンセラー(counselor )による診断を重視し、診断の結果に基づいて指示を与えることを主とするものです。
(2).非指示的立場(nondirective counseling )=来談者中心(client-centered )とも呼ばれます。クライアント(client=来談者)の自己透察の発達を尊重し、来談者自ら解決に到達するように助言を与えることを重視し、カウンセラーによるリードは極少とするものです。
このほかに、情報の提供、技術の指導を含めた問題解決方法の教育や、再教育の必要を訴え、非指示的助言とともに指示的助言の方法を用いるものもあります。
消費者信用で「カウンセリング」という場合は、主に「借金に関する家計相談」のことをいう場合が多いです。
入院や勤務先の倒産など、予想していない事態に遭遇したり、多重債務に陥るなどしてクレジットの返済が難しくなった債務者に、経済的自立更生を図るための相談に乗ったり、助言を行ないます。
なお、消費者金融業の大手および中堅企業は拠出金を出しあい、1997年6月、「日本消費者カウンセリング基金」を設立、カウンセリングの研究やカウンセリング事業を行う団体への資金助成を行っています。
また、同年9月より、東京・大阪の2ヵ所で無料の「金銭管理カウンセリングサービス」を開始しました。
カウンセリングの考え方は業界各社の業務に取り入れられているほか、消費者の相談機関として、(財)日本クレジットカウンセリング協会、弁護士会、各地域の消費生活センターや貸金業協会がある。